3歳の七五三で着る「被布」とは?メリットやコーディネート方法を解説

七五三2023.07.07

3歳の七五三で着る「被布」とは?メリットやコーディネート方法を解説

3歳の七五三で着る「被布」とは?メリットやコーディネート方法を解説

七五三でよく目にするベストのような「被布」。
女の子が着るイメージがありますが、男の子にもおすすめのアイテムです。

しかし、被布とはどのような衣類なのか、どこで準備すればいいのか、といった情報を知らないママ・パパも多いでしょう。

実は被布には役割があり、着用する年齢も決まっています。

本コラムでは被布の由来や特徴、メリットについて見ていきましょう。また、被布の入手方法や、着用時に必要なもの、コーディネートのポイントなども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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七五三で着る被布とは?

七五三の被布(ひふ)

被布は七五三で着用するもので、読み方は「ひふ」です。一体どのような意味を持つアイテムなのでしょうか?

まずは、被布の特徴について紹介します。

3歳までの乳幼児が着る着物

被布は帯の代わり

被布とは、3歳までの乳幼児が着物の上から着る羽織りのことです。
乳幼児は帯を締めない代わりに被布を着用します。

被布はカラーバリエーションが豊富ですが、中でも赤色や黄色など、子どもらしく明るい色合いが人気です。

被布の着用年齢は七五三の儀式に関係あり

被布の着用年齢には意味がある?

七五三は3歳・5歳・7歳のタイミングで行う儀式のことです。各年齢で着用するものには、それぞれ意味があります。

三歳(男女) :髪置き(かみおき)
五歳(男の子):袴着(はかまぎ)
七歳(女の子):帯解(おびとき)

「髪置き」は、髪を伸ばし始めることを意味する儀式で、男女共に同じお祝いをします。

七五三が盛んになった江戸時代では、乳幼児の死亡率が高いことから生後3~4年経ってから戸籍登録・お祝いをするのが一般的でした。

しかし、3歳では、着物を着ることができても帯を締めることが難しいため、代わりに「被布」を着せていたとされています。

5歳では男の子だけが、初めて袴を着る儀式として「袴着」を行います。7歳では女の子だけが、初めて大人の帯を着用する儀式を行います。

この2つの儀式も、髪置き同様に通過儀礼とされ、成長を祝うための行事でした。男女それぞれが帯を締め、神さまに成長を披露するため、袴着や帯解では被布を着用することはありません。

被布の着用は女の子だけ?

男の子も、3歳で七五三を祝うなら被布を着用します。

被布の着用は女の子だけだと思われがちですが、地域によっては男の子でも3歳の七五三を行い、そのときに被布を着用します。

ただし、4歳以降は子ども用の帯を締めるのが一般的なので、被布を希望する場合は3歳の七五三で着用させるとよいでしょう。

3歳の七五三で被布が選ばれる理由

七五三で被布を着用するメリット

被布は3歳の七五三で着用するものですが、被布にこだわらず、子ども用の帯を締めて七五三に臨むケースもあります。

それでも、3歳の七五三で被布が選ばれるのはなぜなのでしょうか?

被布を選ぶメリットは、主に以下の3つです。

  • 子どもへの負担が少ない
  • 着付けがとても簡単
  • 3歳ならではの和装を楽しめる

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

子どもへの負担が少ない

被布はお子様が楽に着こなせる

3歳の七五三で被布が選ばれる理由として、まず挙げられるのがお子様への負担が少ないことです。

帯はお腹周りを締め付けるので、子どもへの体の負担が大きくなりやすい傾向にあります。
実際、いざ帯を締めると嫌がるケースもよく見られるので、お腹周りの締め付けの少ない被布が選ばれています。

着付けがとても簡単

被布は着付けが簡単

被布は上から被るように着用するだけなので、着付けが簡単です。また、被布そのものが着崩れしてしまう心配がなく、仮に着用している着物のほうが着崩れしても、すぐに直しやすいといったメリットもあります。

3歳は、活発に動き回る時期でもあるので、着付けが簡単で着崩れを直しやすい被布は、ピッタリの衣装といえるでしょう。

3歳ならではの和装を楽しめる

被布を着用できるのは3歳まで

被布は乳幼児のみが着用する和装であり、可愛らしいフォルムやシルエットも魅力的。被布を着用するだけで、3歳児らしい可愛らしさが引き立ちます。

七五三で「子どもらしさ」「可愛らしさ」を重視したい親御さんとしても、被布はおすすめできるアイテムといえるでしょう。

被布はどこで購入できる?レンタルは?

被布を着せたいなら?購入とレンタルの比較

七五三に向けて被布を手配したい方にとって、そもそもどこで購入できるのか、どこでレンタルすればいいのかといった点が気になるでしょう。

また、購入・レンタルそれぞれの特徴やかかる費用についてもあらかじめ把握しておきたいものです。

ここでは、被布を購入する場合とレンタルする場合の特徴と費用を比較してみましょう。

【被布の購入・レンタルの比較】

【新品を購入】コストパフォーマンス:一番高額な入手方法ではあるものの、ブランドの被布や高級呉服店のほか、安価なネットショッピングなどで購入可能。手配・保管などの手間:家族が着付けをしてあげる必要がある。返送・返品が不要なので、兄弟にそのままおさがりとして活用できる。保管する場合はお手入れが必要となる。【中古品を購入】コストパフォーマンス:新品と同じラインナップで選べるものの、新品よりも安価に購入できる。手配・保管などの手間:家族が着付けをしてあげる必要がある。返送・返品が不要なので、兄弟にそのままおさがりとして活用できる。保管する場合はお手入れが必要であり、状態によっては着用前にお直しも必要。【事前レンタル】コストパフォーマンス:購入するよりも安価ではあるものの、返却日を延長する場合は追加料金が発生するため注意。手配・保管などの手間:家族が着付けをしてあげる必要がある。返送・返品が必要。【当日レンタル】コストパフォーマンス:スタジオなどで撮影する際に当日レンタルする場合は、プラン内に衣装代として含まれている場合がある。手配・保管などの手間:着付けはスタジオ側で行うため家族の負担は少ない。また、その場で返却できるため、郵送などの返送やお手入れも不要。
購入とレンタルの比較

新品を購入

被布を新品で購入するなら?

七五三に向けて被布を手配する方法の一つが「新品の購入」です。

主に、和服店やオンラインの専門ショップなどで被布を購入できます。

「モダンなデザインを選びたい」「ブランドにこだわりたい」といったケースでは、レンタルショップで扱っていないこともあるので、購入を検討するとよいでしょう。

とはいえ、七五三のみでしか使用しない場合、コストパフォーマンスはやや悪く、金銭的な負担が大きくなりがちなので、慎重に検討することが大切です。

安価な中古品を購入

中古品で手頃に済ませる手も

七五三でしか着用しないため、新品の購入はもったいないと感じる方は、安く済ませられる「中古品の購入」がおすすめです。

新品よりも安価で購入できるうえに、以前発売された人気ブランドやデザインの被布が入手できることもあります。

フリマアプリでは、一度しか着用していない美品が出品されていることも多く、中古品でありながら新品感覚で使えるのもメリットの一つです。

しかし、中古品の被布の状態によっては、お手入れやお直しが必要となる可能性もあるので、商品状態の見極めをしっかりと行ないましょう。

撮影と合わせてスタジオでレンタル

お得に被布を着せるならスタジオレンタルがおすすめ

もっともお得な被布の手配の方法が、「フォトスタジオや写真館でのレンタル」です。

七五三の撮影プラン内に衣装のレンタル費用が含まれている場合もあります。また、オプションでお手頃価格の衣装レンタルが利用できるケースも多いです。

七五三でしか着用しないから購入するのは抵抗がある……という方でも、レンタルであれば選びやすいでしょう。

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事前にチェック!被布着用の際に必要なもの

被布着用の前にしっかり準備を

七五三で被布を着用させたいと考えている方は、事前に何が必要かを把握しておくことが大切です。

お参りや撮影当日になってから慌てないためにも、以下を参考にしながら事前に準備を進めておきましょう。

被布を着用する際に必要なものをチェック

要チェック!被布の着用に必要なものリスト

被布を着用して七五三に臨む方は、被布以外に以下のアイテムを準備しましょう。

・三身(みつみ)の着物

3歳頃の子どもが着用する着物で、今後の成長への願いが込められています。やや大きめの着物を織り込んで縫い留めた「肩上げ」「腰上げ」の着物が一般的です。

・肌襦袢または長襦袢

肌襦袢は肌着の一種です。着物の下に着用する肌着に「長襦袢」がありますが、肌襦袢は長襦袢の下に着ます。

つまり、肌襦袢、長襦袢、着物の順に重ねて着ていくのです。

ただし、肌襦袢はインナーでも代用できます。

・半襟

半襟は長襦袢に取り付けた衿であり、着物への汗の付着を防ぐためのアイテムです。近年はデザイン性が豊富なので、着物の雰囲気と照らし合わせながら選ぶとよいでしょう。

・重ね襟

重ね襟は、着物と長襦袢の間に挟む、装飾を目的としたアイテムです。簡単に重ね着風のコーディネートを実現できます。

・へこ帯

へこ帯は柔らかく、くたっとした素材感の帯であり、一般的な帯とは違ってお腹周りに巻きつけて結ぶだけでOKです。

・腰ひも

着付けの際に着物や、長襦袢を整えて締めるために使用するひもです。

・草履と足袋

草履は靴の代わりに、和装に合わせて着用する履物です。靴下の役割を果たす「足袋」と組み合わせるのが一般的とされています。

・飾りや巾着、髪飾り

被布の装飾品である「被布飾り」や、小物を入れて持ち歩ける「巾着」、髪型に華やかさをもたらしてくれる「髪飾り」などは、七五三らしいコーディネートに欠かせません。

全体的に統一感を意識しながら、ピッタリのアイテムを見つけてみてくださいね。

被布をおしゃれにコーディネートするポイント

被布をおしゃれにコーディネートするなら

3歳の七五三で必須となる「被布」をおしゃれにコーディネートしてみませんか?

七五三は一生の記念。

大切な機会なので、せっかくなら「おしゃれに」「可愛くしたい」と考えるママ・パパも多いでしょう。

ここからは、被布を活用したコーディネートポイントをご紹介します。

色合いを合わせる

色合いを合わせておしゃれに

被布をおしゃれにコーディネートするポイントとして、まずは色合いを合わせることが重要です。

着物と同系色の被布を選ぶことで、全体的にまとまった印象にコーディネートできます。

ただし、全く同じ色を選ぶのは注意が必要です。被布と着物を同じ色・柄で統一してしまうと、ぼんやりとした雰囲気になってしまうので、「同系色」で揃えることをおすすめします。

具体的には、着物の柄で使われている色と被布の色を合わせたり、着物のアクセントカラーを被布の色として選んだりすると、失敗のないコーディネートになるでしょう。

あえて反対色を取り入れる

存在感のある色で引き締まる印象に

着物と同系色の被布を用いると統一感が出ますが、あえて着物と反対色の被布を取り入れるテクニックもあります。

たとえば、黒色の着物に対して白の被布を選んだり、水色の着物に対してピンク色の被布を選んだりすることが挙げられます。

あえて着物の色と反対色の被布を選ぶことで、個性を演出できるだけでなく、コーディネートが引き締まります。

柄が大きめならシンプルに

着物の柄が引き立つよう、シンプルに

被布をおしゃれにコーディネートしたいときには、着物の柄とのバランスを見てデザインを選びましょう。

着物の柄が大きめなデザインであれば、被布はシンプルな雰囲気のあるものがおすすめです。着物・被布の柄がいずれも大きくなってしまうと、互いに主張が強くなってしまい、統一感を失ってしまったり、ごちゃごちゃとした印象になってしまいます。

また、七五三では、髪飾りや巾着などの小物もコーディネートに関わるので、着物も被布も個性が強すぎるのは避けたほうがバランスがよくなります。

男の子は被布も羽織袴も人気

男の子は羽織袴もおすすめ

男の子の七五三の場合、被布と着物の組み合わせだけではなく、被布を着用しない羽織袴も人気が高いです。

なんといっても、被布と着物の組み合わせは、幼児らしい可愛らしさを演出できるのが魅力的。一方、羽織袴は「かっこいい男の子」といった印象があります。羽織袴には、「松」「兜」「鷹」などの柄が用いられていることも多く、勇ましさを演出したい場合に最適です。

近年では、男の子向けに、かっこいいデザインの被布も数多く展開されているので、被布と羽織袴のよさを比較しながら、お子さんに合ったコーディネートを模索してみてください。

▼3歳の七五三のコーディネートはこちら
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まとめ:記念撮影で一生の思い出を

七五三で一生で一度の思い出を

七五三は人生の中でも貴重で大切なイベントです。

お子さんの晴れ舞台を彩る素敵なコーディネートに仕上げるために、ぜひ被布の着用を検討してみてください。

被布の手配の方法には、新品・中古品の購入もしくはレンタルがあります。ご都合や予算と照らし合わせながら、無理のない範囲で準備を進めましょう。

ハピスタでは七五三を迎えるお子さんやママ・パパに向けて撮影サービスを行っています。

子どもの可愛らしさや晴れ舞台にピッタリでバリエーション豊かなスタジオ撮影が可能です。撮影を担当するフォトグラファーは子どもの撮影に慣れたプロなので、安心して撮影をお任せいただけます。

また、子どものヘアメイクは技術力の高い専門スタッフが担当。嫌がりやすい年齢でも、楽しくヘアメイクを進められるよう、やさしく声をかけながら行ないます。

ハピスタは、全国8店舗を展開する撮影スタジオです。関東・関西エリアを中心にオープンしていますので、ぜひ一度お近くの撮影スタジオまでお問い合わせください。

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